基本のき

南場さんの「不格好経営」を読み終えた。
とてもとても良い本だと思った。

「不格好」という言葉は南場さんにとって自戒を込めた言葉なのだろう。
較べ物にならないくらい不格好な経営をして会社を潰したことがある自分としては、それでも羨ましくて仕方がない。

己の稚拙や失敗を正しく認識するのはとても勇気のいることだ。
失敗して大層なことになったならば余計にそうだと思う。

南場さんはチャーミングな人なんだろうなと感じた。
きっととんでもない状況でも、色々な人がそのチャーミングさに魅かれ、そしての何よりもその誠実さに魅かれて、彼女を支えたり叱咤激励したりしてきたように感じる。

自分も死にそうな経験をして、その時にたくさんの方に支えて頂いたし、今の自分が行きているのもそういう方たちのおかげ。
家入さんが著書でイジメに対して「逃げても良い」ということを言っていたけど、逃げるってことも時には大切ではある。

でも逃げても良いのは非常にレアなケースで、身に降り掛かった理不尽なことを避ける場合のみで、嫌だから逃げるというのは違う。
後ではきっと自分でも明白なんだろうけど、その時には嫌なこと=理不尽なことと変換して、逃げてしまっているケースもあるように思う。

その結果として、いわゆる仁義を欠くことをしてしまい、信頼を失ってしまう。
そうならないように僕たちは歯を食いしばらなければならないことがある。

きっと自分の真価を試されているのだと思って、思い切り歯を食いしばることにしよう。
その時のその結果が良くないものだったとしても、そうしたことで大切なことを失わずに済んだのだったら、その方が先の人生において大きな宝をもらったことになるのだから。

それこそが「基本のき」であるのではないかと感じた。
そんな気持ちにさせてくれた良書なので是非とも手に取って頂きたい。

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